古本はどこから仕入れられているのか、なかなか詳しく知っている人は少ないでしょう。売りに来たお客さんから直接仕入れるだけでなく、下記のような方法もあるのです。
■全古書連に加盟する
日本全国に点在する古本屋の多くは、全国古書籍商組合連合会(全古書連)に加盟しています。
全古書連とは、それぞれの地域ごとに組織された古本屋のネットワーク(たとえば東京であれば、東京都古書籍商業協同組合)を束ねる、言ってみれば全国の古本屋の総元締めのような存在です。
全古書連に加盟すると、各地の古書会館で行なわれる古本の市場に参加する権利を得られます。市場には、さまざまな地域から古本屋の店主が集い、自分の店でぜひ売りたいと思う本を相場の値段で仕入れるか、オークション形式で他店と競り合いながら手に入れます。
■セドリで仕入れる
また、「セドリ」という仕入れ方法もあります。
他の古本屋で買った本に、自らの価値基準で値段を上乗せし、販売するのです。たとえば、ある地域にブックオフができると、その店に並べられていた本を一度に大量に買っていく人がいます。これは、古本屋の店主が“価値あり”と判断した本をセドリしている可能性が高いのです(その証拠に、古本屋に陳列されている本のなかに、ブックオフの値札シールが張り付いたままのものをときどき見かける)。
シロウトから見ると、セドリはあこぎな商売の仕方に見えるかもしれません。じっさい、ブックオフの一部の店舗では、セドリ対策として、一度に購入する本の数に制限をもうけているところもあります。しかし、古本屋の気持ちになって考えてみれば、2000円の価値のある本がブックオフで100円で売られているのは、本の目利きとしては捨て置けないところなのでしょう。価値がある本に適正な値付けをして流通させるという意味では、大いに意義のあることなのです。
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